engageとは – 40万社が利用する無料採用支援ツールの実力と始め方

採用コストの高騰、特にIndeedのクリック単価上昇に頭を悩ませる企業が増える中、「無料で始められて、広く求職者にアプローチできる」ツールとして注目を集めているのが、エン・ジャパン株式会社が運営するengage(エンゲージ)です。本記事では、engageがどのようなツールなのか、その歴史と利用者数の推移、そして最大の魅力である「求人掲載ネットワーク」について、具体的なデータを交えながら徹底解説します。これからの採用戦略を考える上で、engageがなぜ強力な選択肢となるのか、その理由を明らかにします。

engageとは – 40万社以上が選ぶ採用支援ツール

engageは、東証プライム上場のエン・ジャパンが2016年にサービスを開始した、採用支援ツールです。最大の特徴は、初期費用・月額費用が一切かからず、求人掲載が無制限に可能である点です。単なる求人サイトではなく、採用活動に必要な機能が網羅的に提供されています。

採用活動を一元管理 – 強力な標準機能

engageは、求人掲載だけでなく、応募から採用までのプロセスを効率化する多彩な機能を標準で備えています。特に、本格的な応募者管理システム(ATS)としての役割は、多くの企業にとって大きな魅力となっています。

  • 応募者情報の一元管理
    複数の求人への応募者情報をengage上でまとめて管理。Excelやスプレッドシートでの煩雑な管理から解放されます。
  • 選考状況の見える化
    「書類選考中」「一次面接」「内定」など、応募者ごとの選考ステータスを簡単に更新・管理。対応漏れや遅れを防ぎます。
  • 応募者との円滑なコミュニケーション
    engageの管理画面から直接応募者とメッセージのやり取りが可能。面接日程の調整などもスムーズに行えます。

社内に専用の採用管理システムやファイルサーバーがない場合でも、engageは十分にメインのATSとして活用できるだけの機能を備えています。これにより、採用担当者の業務負担を大幅に軽減し、コア業務である候補者とのコミュニケーションに集中できる環境を整えます。

engageの利用者数と成長の歴史 – 公式発表データ

engageはその手軽さと機能性から多くの企業に支持され、サービス開始以来、導入企業数は飛躍的に増加しています。エン・ジャパンからの公式発表に基づくと、その成長の軌跡は以下の通りです。現在では導入社数は40万社を突破し、国内最大級の採用プラットフォームへと成長を遂げています。

engage 導入企業数の推移(公式発表ベース)

下の表は、グラフの元となった公式発表のデータです。驚異的なスピードで企業からの支持を集めていることが分かります。

発表年月 導入企業数 備考
2018年8月 100,000 社 突破 サービス開始から約2年で達成
2020年1月 200,000 社 突破 約1年半で倍増
2021年8月 300,000 社 突破 さらに約1年半で10万社増加
2023年1月 400,000 社 突破 採用のDX化を背景に継続的な成長

1度の掲載でここまで広がる – engageの求人掲載ネットワーク

engageが多くの企業に選ばれる最大の理由の一つが、その圧倒的な拡散力です。engageに求人を1回掲載するだけで、自動的に複数の有力な求人メディアに連携・掲載されます。これにより、企業は手間をかけることなく、より多くの求職者に自社の求人を届けることが可能になります。

主な連携・掲載先メディア
engage
Indeed
求人ボックス
Google for Jobs
スタンバイ
その他

つまり、「engageに求人を出す = Indeedや求人ボックスといった国内主要アグリゲーションサイト(求人検索エンジン)にも掲載される」ということを意味します。これにより、採用担当者は各メディアに個別登録する手間を省きつつ、幅広い求職者層にリーチできるのです。

無料で始めるengage – 登録から求人公開までの3ステップ

engageの導入は非常に簡単で、専門的な知識は必要ありません。以下の3ステップで、すぐにでも求人掲載を開始できます。

Step 1 – 公式サイトへアクセスし無料登録

まずはengageの公式サイトにアクセスし、「無料で利用する」ボタンからアカウントを登録します。必要なのはメールアドレスとパスワード、会社名だけです。

engage公式サイトはこちら
Step 2 – 会社ページを作成

次に、求職者が見ることになる自社の採用ページを作成します。会社のロゴや事業内容、働く魅力を入力して、求職者にアピールしましょう。

Step 3 – 求人情報を作成して公開

最後に、募集したい職種の求人情報を作成します。職種名、仕事内容、給与、勤務地などを具体的に入力し、公開ボタンを押せば掲載が開始されます。

なぜ今、engageを始めるべきなのか

採用競争が激化し、採用手法の多様化が求められる今、engageを導入することには大きなメリットがあります。

無料から始められる圧倒的な低リスク

最大のメリットは、何と言っても無料であることです。採用予算が限られている中小企業や、新しい採用手法を試してみたい企業にとって、コストリスクなく始められるengageは最適な選択肢です。

有料プランで採用活動をさらに加速

無料でも十分に強力なengageですが、より採用を強化したい企業向けに有料の「プレミアムオプション」も用意されています。これを利用すると、Indeedなどの連携メディアで求人がより目立つ位置に表示されたり、engage内で企業側から求職者にアプローチできる「DM(ダイレクトメッセージ)」の送信数を増やしたりすることが可能です。まずは無料で始め、効果を見ながら有料プランへの移行を検討できる柔軟性も魅力です。

複数の採用チャネルを持つことの重要性

前回の記事で見たように、Indeedのような単一のプラットフォームに依存する採用戦略は、クリック単価の高騰といった外部環境の変化に弱いというリスクを抱えています。これからの時代は、自社の採用サイト、求人検索エンジン、人材紹介など、複数の採用チャネルを組み合わせた「ポートフォリオ」を組むことが不可欠です。engageは、そのポートフォリオの強力な一角を、コストをかけずに築くことができるツールなのです。

まとめ – 採用成功へのロードマップ

本記事で解説してきた内容を踏まえ、これからの採用を成功させるための具体的なアクションプランをまとめます。

現状と課題 – 変化する採用市場

人材獲得競争は激化の一途をたどり、主要な求人媒体の広告費用は上昇し続けています。特に、多くの企業が依存してきたIndeedでは、クリック単価の高騰により、従来通りの予算では十分な効果が得にくくなっています。単一の採用チャネルに依存する戦略は、もはや高リスクです。

対策 – 今すぐ始めるべきこと

この状況を打開し、安定した採用活動を実現するためには、以下のロードマップを実行することが重要です。

  1. 脱・一本足打法の決意 採用チャネルを多様化させることを、最優先の経営課題として認識します。
  2. engageの即時導入 まずは無料でengageに登録し、その強力な応募者管理機能(ATS)と求人掲載ネットワークを活用します。これは、ノーリスクで採用の「間口」を広げ、社内の「管理体制」を整える、最も効果的な一歩です。
  3. 求人情報の徹底的な最適化 engageでもIndeedでも、求職者の心に響くのは「具体的で魅力的な求人情報」です。仕事内容、キャリアパス、働く環境の魅力を、求職者目線で徹底的に書き出しましょう。
  4. 効果測定と改善のサイクル engageの管理画面で応募状況を確認し、「どの求人に反応があるか」「どのようなキーワードで応募があるか」を分析します。データに基づき、求人内容やタイトルを継続的に改善していくことが、採用成功への最短ルートです。

採用成功は、待つものではなく、戦略的に創り出すものです。まずはengageの導入から、新しい採用戦略をスタートさせましょう。

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