応募者に連絡がつかない!「応募後の音信不通」をデータで解剖する – 求職者の行動心理とスピードの相関

採用現場における最大の悩みの一つが「応募はあるが連絡がつかない」という現象です。エン・ジャパン株式会社の調査(2023年)によると、中途採用を実施した企業の約9割が「選考辞退(音信不通含む)が発生している」と回答しています。

1. 応募のカジュアル化と「歩留まり」の低下

求人メディア各社が導入している「ワンクリック応募」や「一括応募」は、応募総数を押し上げる一方で、求職者一人あたりの「応募の重み」を低下させています。

選考辞退(音信不通含む)が発生したタイミング
面接前の辞退・音信不通68.0%
辞退率 68.0%
面接後の辞退42.0%
辞退率 42.0%
引用:エン・ジャパン「人事のミカタ」2023年選考辞退実態調査

2. 連絡スピードと接続率の決定的な関係

株式会社リクルートの調査(2022年)によれば、求職者の約6割以上が「応募から2日以内の連絡がない場合に志望度が下がる」と回答しています。

応募から連絡までの経過時間と接続率の推移
15分以内(即時対応)約 80%
接続率 約80%
24時間以内約 45%
接続率 約45%
3日(72時間)以上約 10%
接続率 約10%
参考:パーソルキャリア「doda」採用実務動向データを参照

他社が自動予約システムを導入し、数分以内に面接設定まで完了させている現状において、手動で翌日に連絡する行為は、求職者の記憶から抹消されるリスクを伴います。

3. 採用成功に向けた現状分析と具体的対策

採用を成功させるための具体的対策
1. SMS(ショートメッセージ)を主連絡手段にする

若年層を中心に「知らない番号からの電話」を拒否する傾向が顕著です。架電の前に「社名・目的」をSMSで送信することで、接続率は大幅に向上します。

2. 面接自動予約システムの導入

応募完了画面に「面接予約カレンダーURL」を記載します。人事の連絡を待たずに求職者が自ら時間を確定させる仕組みは、音信不通を物理的に排除します。

総括

求人メディアの構造上、今後も「熱量の低い応募」が混ざることは避けられません。しかし、「連絡がつかない」原因の多くは、企業の初動スピードと連絡手段のミスマッチにあります。

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