採用現場における最大の悩みの一つが「応募はあるが連絡がつかない」という現象です。エン・ジャパン株式会社の調査(2023年)によると、中途採用を実施した企業の約9割が「選考辞退(音信不通含む)が発生している」と回答しています。
1. 応募のカジュアル化と「歩留まり」の低下
求人メディア各社が導入している「ワンクリック応募」や「一括応募」は、応募総数を押し上げる一方で、求職者一人あたりの「応募の重み」を低下させています。
選考辞退(音信不通含む)が発生したタイミング
2. 連絡スピードと接続率の決定的な関係
株式会社リクルートの調査(2022年)によれば、求職者の約6割以上が「応募から2日以内の連絡がない場合に志望度が下がる」と回答しています。
応募から連絡までの経過時間と接続率の推移
他社が自動予約システムを導入し、数分以内に面接設定まで完了させている現状において、手動で翌日に連絡する行為は、求職者の記憶から抹消されるリスクを伴います。
3. 採用成功に向けた現状分析と具体的対策
採用を成功させるための具体的対策
若年層を中心に「知らない番号からの電話」を拒否する傾向が顕著です。架電の前に「社名・目的」をSMSで送信することで、接続率は大幅に向上します。
応募完了画面に「面接予約カレンダーURL」を記載します。人事の連絡を待たずに求職者が自ら時間を確定させる仕組みは、音信不通を物理的に排除します。
総括
求人メディアの構造上、今後も「熱量の低い応募」が混ざることは避けられません。しかし、「連絡がつかない」原因の多くは、企業の初動スピードと連絡手段のミスマッチにあります。

