これからはindeedの時代?それとも既に終了?応募獲得のためのこれからのindeedの使い方

2015年の後半、indeedの広告効果はその他の求人メディアの結果を圧倒していました。一般的な求人広告で応募が集まらない中で、驚異的なスピードで応募を集められる上に獲得単価も安い。もちろん企業とメディアの相性はありますが、2015年の後半、多くの業種、職種においてindeedは圧倒的な結果を残しました。もうindeedさえやっていれば今後は何もやらなくてもいいんじゃないか、求人広告なんてすべてやめてもいいんじゃないかというくらい結果がでていました。そして約1年の時間が過ぎ、2016年も終盤に入ろうとする今、indeedの状況はどうか、そしてどう使っていくべきかを考察していきます。

マーケティングの基本は競合よりも早く独自性をもって行うということ

まず、マーケティングは基本的なお話。目標としては競合がやっていない独自性のあるものをいち早く行います。その上で競合から模倣されにくい状態を維持する。これで費用対効果を良い結果を出していくということのが理想です。採算を気にしないのであれば、鉄板とよばれる、誰でも知っているような集客施策に大量に予算を投じれば良いだけです。代理店を呼んで「採算は気にせずに予算を使ってください」といえばそれだけでなんとかなります。しかし、ビジネスである以上、コスパが良いということは絶対に重要。しかし、それを達成することがマーケティングでは一番難しいわけですが、それを目指してみんなが頑張っているということです。

indeedは絶望的な求人市場において採用担当者の希望の星としてあらわれた。そして間違いなく2015年の採用施策MVP

最近の求人市場においては、一般的に鉄板と呼ばれる施策であっても結果が全く出ないということが頻繁におきています。もう何をしていいかわからない、新しいものを試したい。昨年後半からのindeed広告ブームは、こうした閉塞感がある市場なかで、新しいこの施策であれば結果がでるかもしれないという期待を集めてブームがスタートしました。他は結果が出ない中で、indeed広告は応募が集まる。予算を増やすほどに人が採用できる。応募が集まらずに悩んでいた採用担当者たちの気持ちが安らぐ新しい施策となったindeed。これをやれば大丈夫という安心感から多くの企業がindeed広告に予算を大幅にふりなおしました。そしてその期待に応えて間違いなく2015年の採用施策MVPをとれるだけの結果を残しました。(indeed広告はずいぶん昔から日本ではあったので、本格的な営業、広告内での競争がはじまったのが去年ということでのお話です。なぜ去年からなのかは本当に不思議ではあります)

今のindeedは本当にオススメの施策?それとも悪手?いえいえ、どちらでもなく”普通”です。でも、今の時代に”普通”は良いともいえます

では、現状はどうかという質問への答えは「他のリスティング広告などと比べて大差がないと思います」というものになります。職種や業種によっては少し良い結果がでることもありますが、悪い結果になることもあります。総じて考えると、今においては”普通”というのが正直な印象です。しかし、現在の市場の状況からすると”普通”は決して悪い結果ではありません。多くのマーケティング施策は”悪い”結果がでることが多く、貴重な”普通”の結果が得られるありがたいものです。過度な期待をせず、普通の広告と同じレベルの結果がでればOKと考えて使う分にはとても良い施策です。しかし、昨年の後半のような結果を期待して実施するのであれば、絶望がまっているので落ち着いてくださいというアドバイスになります。

どうしてindeedは”普通”になってしまったのか。決してメディア力が落ちたわけではありません。変わったのは広告内の競争です。

これはindeedが悪いメディアになったから陥った状態ではありません。以前も調査したことと被りますが、結局、広告出稿量が利用者の増加率を上回る勢いで伸びてしまい、需給バランスが崩れたというところかと思います。これは多くのWebマーケティングの施策で起こることですが、多くの予算を使う求人メディアの広告がびっしり並び始めたら、もはやおいしい状態ではありません。中小の派遣会社や、一般的な企業の広告が少し並んでいるくらいならまだ期待がもてます。しかし、大手の求人メディアの広告ばかりが並び始めたときは、もはや良い費用対効果は見込めません。ただ、大手求人メディアの広告が並ぶというのは、結果がでる裏返しでもあります。結果がでるからみんながやってくるし、続けるということです。しかし、悲しいのがみんながやってしまうと効果が分散します。だから、最終的に普通な状態になるというわけです。結果がでなければ多くの企業は利用しません。みんなが使う”普通”の状態は決して悪いことではないのです。

過度な期待をせずにまずは実施してみる。費用対効果が良ければ継続、悪ければやめる。それが今のindeedの正しい使い方

周囲にあおられて過度な期待の中で実施するのは絶対にNG。でも、やるまえから結果がでないからやらないと決めつけるのも厳禁。基本的なやり方としては、施策のひとつとわりきってまずはやる。やって良ければ続ける。だめだったらすぐにやめる。これが今のindeedの使い方です。昨年であれば、最初はだめでも求人側を少しいじることで露出量の調整をはじめとしたあれこれで、やっているうちに改善というのが見込めました。しかし、最近はダメな場合は過当競争になっているという理由が多いので、やって結果がでるかでないかというように、ある程度割り切って試していくのがいいでしょう。

それでも少し先にindeedをはじめとした求人検索エンジンの時代はやってくる

じゃあ、今後はどうかというと間違いなくindeed、そして求人検索エンジンの時代がやってくるはずです。採用の成果報酬型のモデルは、採用難の景気の良い時代はメディアの収益を圧迫します。掲載課金型の求人メディアは、採用できなくともお金がかかるという意味で、企業側として継続をためらう要素があります。indeedをはじめとした求人検索エンジンのクリック課金型の広告モデルは、メディア側、求人出稿企業側の双方にとって許容できる、折衷案として着地できるもので、実施するメリットがあります。また、リクルートのindeed、ビズリーチのスタンバイ、エンジャパンのエンゲージといったように、大手各社が無料で採用ページを立ち上げられるツールを提供し始めており、市場全体でそちらに舵をきっている状態にあるためです。現在、indeedの広告の結果がでにくくなっているのは、indeedのメディア力が落ちからではなく、indeedのメディア力の伸び以上に、広告出稿者の伸びが上回ったからです。この数字が逆転すれば、また効果は復活するはずです。indeedがさらに伸び続けるのか、求人ボックスなどの競合がちゃんと育ってシェアを分け合うのか、これからが求人検索エンジンのおもしろい時代です。